ビジネスホテルに勤めていたとき、シングルの部屋を約20分で清掃していました。
シティホテルとビジネスホテルの客室清掃でトータル4年間以上働いてきて思ったのが、客室清掃が速い人にはある特徴があること。
それは動きに無駄がなくて手が速いことです。
その特徴を才能と捉えることもできますが、客室清掃を速くするコツが自然に身についている人でもあるのだろうなと感じました。
そのコツとは…
- 仕事の全体の流れを把握している
- 効率よく動くためにはどうすればいいか考えている
- 力を入れるところと入れないところをわかっている
- 作業に慣れていてほぼ無意識で動いている
動きに無駄がなく手の速い人になって、客室清掃を速くするコツをお伝えしていきますね。
仕事の全体の流れを把握する
あなたが1人で作業するのかチームで作業するのかで仕事の流れは変わります。
仕事の全体の流れを把握することで、自分が次にどう動けばいいかが見えてくる。
どう動けばいいか見えてくるということは、準備ができるということになります。
準備ができれば、あっちに行ったりこっちに行ったりの無駄な動きを減らすことに繋がるのです。
効率よく動くためには?を考える
全体を把握すればどう動けば無駄な動きを減らせるか、効率よく動けるか考えることができるようになっていくのです。
例えばシングルの部屋はダブルで使用されることがよくあります。
事前にこの部屋はダブルで準備する部屋と知っていれば、必要なものを準備してから部屋に入って清掃することができますよね。
何も把握せずに入れば「どうだったかな?」と確認のために部屋の外に出る、作業が止まるということが起こります。
力を入れるところと抜くところを知る
清掃の力を入れるところとはお客様やホテルからのクレームに繋がりやすいところ、抜くところはクレームに繋がりにくいところです。
多くの場合はお客様からのクレームは前の宿泊者の痕跡が残っているときに発生します。
- 髪の毛
- ゴミや忘れ物
- ポットの水の捨て忘れ
- 鏡が汚い
- 金属が汚い
- 備品の忘れ物
逆にお客様からのクレームに繋がりにくいところってベッドメイキングや浴槽内の掃除だったりするんですよ。
ベッドメイキングは綺麗な人とそうでない人に分かれるんですが、これはちょっと…と思うような出来でもクレームが来たことはなかったです。
浴槽内の掃除はザラザラして清掃が不十分な人もいるんですが、それも掃除ができてないとクレームが来たことはほぼなかったです。
なのでホテル清掃に関わっている人はホテルの浴槽には入らない方がいいと言ってる方もいるぐらいです。
ちなみに私はちゃんと掃除してましたよ!
ホテルからのクレームもある
ホテルによって客室清掃に求める清掃の質というのは変わってきます。
価格が安めのホテルと高めのホテルでは、高めのホテルの方がチェックは厳しく、細かいところの埃まで見られます。
また、ホテルによってはベッドの掛布団の位置の指定があったり、タオルの掛け方と畳み方に指定があるなどホテル独自のルールがあります。
それが守れていないとホテルからのクレームに繋がりますし、下請けで清掃をしている場合は会社の評価にも関わってきます。
手が速い人は無意識で動いている
仕事を新たに始めるときというのは教わったことを1つ1つ実践しながら、「これでいいのか」と確認しながら動きます。
しかし、仕事に慣れてくると何も考えなくても体や手が自然と動くようになる人もいて、そういう人は手が速いです。
清掃は品質も求められるので確認することは大事ですが、慣れてくれると確認するタイミングもわかってきます。
私はベッドメイキングを5分以内で終わらせていましたが、私の姿を見ていた人は「迷いがない」と言っていました。
仕事に慣れて無意識に動くにはこうすれば上手くできるという型を見つけて、後は数をこなしていくことだと考えています。
まとめ
客室清掃を速くするためには事前の準備と工夫が必要です。
仕事全体の流れを把握して効率を考える、手を抜けるところを見つけて考えるよりも先に体が動くような状態を作りだす。
これができれば動きに無駄のない手が速い人になり、客室清掃を早くできるようになれるのではないかと考えています。