マインドフルネス瞑想にはデメリットや悪影響もありますが、研究や報告が少ないために良い情報にばかり目がいきがちです。
瞑想に取り組む人の性格や心構えによってはマイナスの効果しか生まない事もあります。
精神疾患を抱えている人、精神が不安定な人がマインドフルネスを行うことで体と心に不調をきたしたという報告もあります。
安全にマインドフルネス瞑想に取り組むためにも悪影響、デメリット、副作用について学んでいきましょう。
真面目な人や神経質な人は厳格になりすぎる
マインドフルネス瞑想は自由に楽しみながら実践していくものですが、瞑想法によっては基本のルールというものがあるんですね。
そのルールは瞑想をより深めていくためのルールなので、仮にルール通りにできなかったとしても、そこで自分を責める必要はないんです。
ただ、真面目な人や神経質な人は『こうでなければならない』という思いが強すぎる傾向があるんですね。
そうなると『これでいいのだろうか』っていう不安が生まれたり、できない自分を責めるような気持ちも生まれるかもしれません。
そうなると瞑想の実践自体がストレスになるため、実践者に悪影響を与えることになります。
過度な期待はデメリットを生む
マインドフルネス瞑想は瞑想によって生まれる様々な効果を普段の生活に活かしていくことも目的の1つとなっています。
その効果に期待することは実践の動機にもなりますし、悪いことではないと思いますが、過度な期待を抱く場合は瞑想を行うことで悪影響が生まれると考えています。
何故なら瞑想というのはあなたの人生を劇的に変えてくれるような魔法のツールではないのですが、期待を抱く人というのは大きな変化を望んでいる人でもあるんですね。
期待を裏切られることで不平、不満、否定の感情も湧いてくるでしょうし、瞑想を実践したとしてもマイナスの効果しか得られないのであれば実践することはあなたにとってデメリットの1つになるでしょう。
トラウマやフラッシュバックを呼び起こす
うつ病の患者さんに治療目的のマインドフルネスを行った結果、トラウマやフラッシュバックを呼び起こし精神疾患を症状化させたという報告があります。
治療目的でマインドフルネスを実践する場合はトラウマに備えて、なるべく症状化を抑えていけるように安全に行っていく配慮が必要です。
私が学び実践するマインドフルネス瞑想は治療を目的としたものではありませんが、こういった瞑想に興味を持つ方の中には精神が不安定な方もいると思います。
精神が不安定な方、精神疾患を持つ方にとっては瞑想が悪影響になる可能性があることを認識しておく必要がありますね。
瞑想の副作用
海外のマインドフルネス研究では瞑想における副作用として不安、トラウマの再体験、感情過敏が報告されています。
私自身は逆に不安が和らいでいったのですが、そうでない人もいるという事です。
マインドフルネスについて調べていく中で思うのが、マインドフルネス瞑想が悪影響を与えるかどうかは個人の特性によるのかなと思いました。
精神疾患を抱えている人、精神が極度に不安定な人ほど悪影響を受けやすい傾向があるようです。
そういった方が実践する際は医師の指導の下で行っていくか、ある程度の効果が実証されている治療目的のマインドフルネスを指導している人の下で行うのが良いのかなと思います。
まとめ
マインドフルネス瞑想の悪影響、デメリット、副作用について学びましたね。
瞑想とは違うかもしれませんが、マインドフルネスを行うことでトラウマの再体験、フラッシュバック、不安、感覚過敏など心と体に不調が出るという報告があります。
また、真面目な人や神経質な人、過度に期待にする人にとってはマインドフルネス瞑想を行うことがマイナスの効果を生み、デメリットになると言えるでしょう。
精神疾患を抱える人や精神が不安定な人はマインドフルネスが症状を悪化させてしまうこともあるので、マインドフルネス瞑想が安全に取り組めるものかどうかは個人の特性によるというのがわかりました。
有害な部分も全て認識したうえでマインドフルネス瞑想に取り組むほうが安全であり、現実的だなと思いました。
参考資料:マインドフルネスの有害事象の検討/古賀香代子(PDFの為クリックするとDLされます)